“赤ワイン”と“白ワイン”の違いは何といってもその色の違いです。
双方原料として使われているブドウの種類が違います。
赤ワインは黒色のブドウ品種から作られ、果汁だけでなく果皮と種も丸ごとつぶし発酵・熟成して作られます。黒色のブドウ品種も果汁は白色、赤ワインの赤い色は果皮に含まれるアントシアニンが由来です。また、種から抽出されるタンニンの渋みが特徴で、長期保存も可能です。軽い味わいのもを「ライトボディ」、深みを持った味わいのものを「フルボディ」と呼んでいます。
一方、白ワインは色の薄い果皮のブドウを原料とし、絞ってから皮と種を取り除き、残った果汁のみを発酵させて作ります。種がないのでタンニンを含みません。白ワインに含まれる栄養素は、ビタミンB群、ミネラル、パントテン酸、ビオチンなどとなります。白ワインの場合は、「甘口」「辛口」という表示が、味わいの指標となります。とはいえ、シャープな辛口から、デザートワインになるような甘口のものまで、バリエーションは様々です。
率直に言って、赤ワインの方が白ワインよりも栄養価が高いのです。
●アンチエイジングなら“赤ワイン”をチョイス!
赤ワインには、タンニンやアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化力が高い成分で、アンチエイジングには最適な栄養素です。また活性酸素を除去する働きがあるので、お肌を老化から守り、シミやニキビを防ぎます。そして、脂肪を燃焼させる効果もあるので、ダイエットが気になる女性にも赤ワインはおススメできます。ワインのポリフェノールには、腸内フローラ自体を改善する働きがあるので、腸を活性化する上でも効果が見込めます。
●赤ワインには無く、白ワインにだけ含まれている栄養素がカリウムです。
カリウムは体内の余分な塩分を排出する効果があるので、血圧が高めの方には白ワインの方がおススメです。塩分と一緒に不要な水分も排出されるので、体がむくみやすい人も白ワインを飲めば、むくみやすい脚など解消する可能性が有ります。また、白ワインには高い殺菌作用があるのも特徴です。大腸菌などの食中毒の原因となる細菌を殺菌するので、生ガキなどを食べるときは、白ワインを注文するのをお勧めします。
以上のように、アルコールの中では、比較的健康と美容にいいワインですが、やはりアルコールですから、飲み過ぎには注意して、しっかりと自己管理をして美と健康を作りましょう。